ねぶた学研究会

活動趣旨

 

 ねぶた学研究会は、「竹浪比呂央ねぶた研究所 ー 津川研究室」として津川創、一戸良太、浅利匠の3人で2018年に発足し、2023年より鶴宮一輝を新たに研究員として迎えました。主な活動は、竹浪比呂央先生、手塚茂樹氏、野村昂志氏が監督(ねぶた師;制作代表者)を務める大型ねぶた(JRねぶた実行プロジェクト・青森菱友会・マルハニチロ侫武多会・プロクレアねぶた実行プロジェクト)の制作における技術提供です。大型ねぶたや中型ねぶた、小型ねぶたなどの制作を通じて、その表現と技法がもつ可能性を探究しています。

 また、青森ねぶたを中心に、津軽地方の燈籠文化に関する研究を行っています。「ねぶた学」は、芸術学、⺠俗学、歴史学、社会学、教育学など含む総合科学です。それは、先人たちが築き上げてきた「ねぶた文化」そのものです。これに対し畏敬の念と謙虚さとをもち、研究活動に取り組んでおります。

 さらに、私たちは造形芸術としてのねぶたの〈教育〉にも力を入れています。現在行っている京都芸術大学や北海道教育大学におけるねぶた制作実技指導にとどまらず、教育現場におけるねぶたの活用を目指し、そのあり方を模索しています。

 ねぶたに関し、制作・研究・教育という観点から、「地域とともに創造し、世界に発信する」を目標に、研究員各々が研鑽を重ねていきます。

 実際に制作に携わる人間が研究を行うことは、時間的な制約など大きなハンディキャップもありますが、実制作の中で取り組むべき問題が自然とわかってくると思います。答えは、目の前の〈造形〉が教えてくれると信じています。「知は、現場にある」(光文社新書のキャッチコピー)という言葉があります。われわれは、常に「現場」の人間であり続けたいと考えています。

 学問は本来無限であり、われわれはたとえ生涯かけても、学問の成就を果たせるものではありません。それこそが学問の魅力かもしれません。そして、特に学術機関においては、学問の本来の姿を体現していかなければなりません。「ねぶた学」とは、先述のとおり、その最たる特徴として、高度な多様性があります。局所的側面をなぞったのみでは到底深みに至れません。本研究会は、さまざまな分野からねぶた研究に携わる人々によって、ねぶたに関する〈知〉を深める場にするために立ち上げられたものです。今後もねぶた学研究会が真摯な学問の追究の場であり続けるよう願うものです。

 

研究員|Researchers

 

  • 代表/研究員 津川 創 TSUGAWA, Hajime  

学位など:弘前大学医学部医学科6年次在学中。全国医学部長病院長会議認定 Student Doctor(SD.)。

専門分野:ねぶた制作、ねぶた学

竹浪比呂央ねぶた研究所研究生と兼任。

 

  • 副代表/研究員 一戸 良太 ICHINOHE, Ryota

学位など:学士(理工学)。弘前大学理工学部自然エネルギー学科 2021年卒。

専門分野:ねぶた制作、ねぶた学

竹浪比呂央ねぶた研究所制作スタッフと兼任。

 

  • 研究員 浅利 匠 ASARI, Takumi

竹浪比呂央ねぶた研究所 制作スタッフ と兼任。

学位など:学士(社会学)。青森大学社会学部 2021年卒。

専門分野:ねぶた制作、ねぶた学

竹浪比呂央ねぶた研究所制作スタッフと兼任。

 

  • 研究員 鶴宮 一輝 TSURUMIYA, Kazuki

学位など:文学士(東北大学)

専門分野:ねぶた制作、ねぶた学

竹浪比呂央ねぶた研究所研究生と兼任。


お知らせ

2023. 03. 09

人事異動について

 

【昇任】

発令日 所属 職名 氏名 前所属
2023. 3. 1

ねぶた学研究会

副代表/研究員

一戸 良太

ねぶた学研究会 研究員

【採用】

発令日 所属 職名 氏名 備考
2023. 3. 1

ねぶた学研究会

研究員

鶴宮 一輝

竹浪比呂央ねぶた研究所研究生と兼任

2023. 01. 23 10:00

ねぶた学研究会副代表選に関する告示(公募は終了しました)

 

詳細は下のリンクよりご覧ください。

https://drive.google.com/file/d/1a0eArxyjHvxwqr8oQYOppn9evXCOW5tu/view?usp=share_link


現在取り組んでいる研究など

  • 「岩見沢ねぶたにおけるねぶた制作技法教育実践と今後の展望」(研究代表者:津川創、共同研究者:一戸良太、藤本悠平、中島聡一朗)
  • 「ねぶた制作スタッフに対する制作指導とその効果」(研究代表者:津川創、共同研究者:一戸良太)
  • 「感染症流行時のねぶた制作に関する検討ー新型コロナウイルス感染症流行時の大型ねぶた制作を経験してー」(研究代表者:津川創、共同研究者:一戸良太、竹浪比呂央)